外壁の種類別メリット・デメリット完全ガイド!最適な選び方を伝授

外壁材にはさまざまな種類があり、それぞれに異なる特性やメリット・デメリットがあります。家の外観を決定する重要な要素である外壁材は、選択によって住宅の美観や耐久性が大きく変わってきます。

この記事では、代表的な外壁材の特徴や、メンテナンスの観点から見た最適な選択について解説します。外壁リフォームを検討されている方、必見です!

外壁材の種類と特徴

外壁材の代表的なものとして、窯業系サイディング、モルタル外壁、金属系サイディング、ALC(軽量気泡コンクリート)外壁、樹脂系サイディング、木質系サイディング、そしてタイルがあります。各外壁材は防水性、耐火性、断熱性、デザイン性などにおいて異なる特性を持っており、住まいの立地や環境、予算に応じて最適な外壁材を選ぶと良いでしょう。

それぞれの特徴を知ることで、長持ちする外壁リフォームが可能になります。それぞれ詳しく解説していきます。

窯業系サイディング

窯業系サイディングは、セメントと繊維質を混ぜて形成された外壁材で、日本の新築住宅の80%を占めるほど高いシェアを誇ります。この外壁材の特徴は、デザインのバリエーションが豊富で、石や木目、タイル柄など、さまざまな外観に対応できることです。また、耐火性や遮音性に優れ、防災性能の高い都市部でもよく使用されています。

メリットは、工期が短く比較的安価でメンテナンスが容易である点です。

デメリットは、吸水性が高く防水機能が低いため、塗装やシーリングの定期的なメンテナンスが必要になる点です。また、夏場は熱を溜め込みやすく、室内温度が上がりやすくなる可能性もあります。

モルタル外壁

モルタル外壁は、セメントと砂を混ぜたモルタルを塗り上げて仕上げる外壁材です。デザイン性が高く、職人の手による仕上げで独自の質感やスタイルを実現できるため、モダンからクラシックな住宅まで幅広く使用されています。継ぎ目がないシームレスな仕上がりが特徴で、塗装によってさまざまなテクスチャーを表現できます。

メリットは、デザインの自由度が高く、シーリングの劣化による問題が少ないことです。

デメリットは、防水性が低いためひび割れが発生しやすく、定期的な補修が必要な点です。また、湿気や汚れが付着しやすく、外観が劣化しやすいこともデメリットとなります。

金属系サイディング

金属系サイディングは、アルミやガルバリウム鋼板などの金属でできた外壁材で、軽量で耐久性に優れているため、近年のリフォームで注目されています。この外壁材は、断熱材が一体化したものも多く、寒冷地や気温変動の激しい地域でも使用されています。

メリットは、軽量なため建物への負担が少なく、耐震性や耐候性に優れている点です。また、モダンなデザインが人気で、メタリックな質感を楽しめることも特徴です。

デメリットは、衝撃に弱く、凹みや傷がつきやすいことや、海沿いの地域では錆が発生しやすい点です。また、素材の種類によってはコストが高くなることもデメリットとなります。

ALC(軽量気泡コンクリート)外壁

ALC(軽量気泡コンクリート)は、コンクリートに細かい気泡を含ませることで軽量化し、断熱性や耐火性を向上させた外壁材です。この外壁材は、主に高層ビルや公共施設で使用されますが、住宅でも断熱性や防音性を重視する場合に選ばれることがあります。

メリットは、耐火性や断熱性が非常に高く、防火や耐震性能を重視する用途での利用に適しています。また、耐音性にも優れているため、静かな室内環境を作りたい方におすすめです。

デメリットは、防水性が低く、塗装による保護が必要であることです。さらに、表面が脆いため、ひび割れや破損が起きやすく、定期的なメンテナンスが欠かせません。

樹脂系サイディング

樹脂系サイディングは、主に塩化ビニル樹脂で作られた軽量な外壁材で、アメリカやカナダで広く使用されています。日本ではあまり普及していませんが、近年その耐久性とメンテナンスの少なさから注目されています。

メリットは、塩害や凍害に強く、特に海沿いや寒冷地に適している点です。また、塗装が不要で、基本的にメンテナンスの手間が少ないことも魅力です。

デメリットは、デザインの選択肢が少なく、国内では馴染みが薄いため、施工できる業者が限られていることです。また、紫外線による色褪せや変色に強いものの、材質によって耐候性に幅がある点に注意しましょう。

木質系サイディング

木質系サイディングは、天然の木材を使用した外壁材で、ナチュラルな温もりと高級感を感じさせる住宅に仕上げることができます。自然素材ならではの風合いが魅力で、環境に配慮したエコロジーな選択肢としても評価されています。

メリットは、木材の断熱性が高いため、温かみのある住環境を作れる点です。また、自然素材の美しさが特徴で、外観にこだわりたい人に選ばれることが多いです。

デメリットは、火に弱く、防火性が低い点です。また、定期的なメンテナンスが必要で、塗装や防腐処理をしないと劣化が早く進むため、他の外壁材よりも維持費がかかることがあります。

タイル外壁

タイル外壁は、粘土や石材などを高温で焼き固めたタイルを外壁に貼り付けるタイプの外壁材で、非常に耐久性が高く、メンテナンスの頻度が少ないのが特徴です。特に高級感があり、長期間にわたって外観を美しく保ちます。

メリットは、耐久性や耐候性に優れており、変色や劣化が起きにくい点です。また、メンテナンスの必要が少なく、汚れも付きにくいため、長期的な費用負担が少ないことが特徴です。

デメリットは、初期費用が高く、施工に時間がかかる点です。また、タイル自体は強固ですが、接着部分や目地が劣化すると剥がれやすく、メンテナンスが必要になることがあります。

外壁リフォームの1つ、外壁カバー工法とは?

外壁カバー工法とは、既存の外壁材の上に新しい外壁材を重ねて貼り付けるリフォーム方法です。外壁を撤去せずに施工できるため、廃材処理の手間やコストを抑えつつ、工期が短くなるのが特徴です。古い外壁をそのまま残すことで断熱性や防音性も向上し、二重の壁が家を保護するため、耐久性も増します。また、外観のデザインも大きく変えることができるため、住宅のイメージを一新したい方にもおすすめです。

外壁カバー工法は、特に既存の外壁が劣化しているが、撤去するにはコストがかかるケースに最適です。また、モルタル外壁や窯業系サイディングなど、メンテナンスが頻繁に必要な外壁材を使っている場合、カバー工法で金属系サイディングなどの耐久性に優れた素材を重ね貼りすることで、メンテナンスの手間を大幅に減らすことができます。さらに、既存の外壁を剥がさないため、建物内部への影響も少なく、生活しながらリフォームを進められる点もメリットです。

外壁の状態や予算、リフォームの目的に応じて外壁カバー工法は非常に有効な選択肢となります。外壁カバー工法について詳しく知りたい方は、こちらの記事も合わせてご覧ください!

外壁カバー工法とは? ─ 家を守る次世代の外壁リフォーム手法

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