​​外壁を漆喰にして大丈夫?知らないと後悔する落とし穴と賢い選び方

近年、自然素材の家づくりが注目される中で、漆喰外壁への関心が高まっています。漆喰はその美しい見た目や、調湿・消臭効果、防火性などの機能面でも優れた特徴を持っています。しかし、その一方で施工費用が高く、ひび割れしやすい点や、定期的なメンテナンスが必要である点など、気をつけるべきポイントも多く存在します。

そこでこの記事では、漆喰外壁の特徴を詳しく解説していきます。

外壁についてお悩みを抱えている方、必見です!

漆喰外壁とは?

漆喰外壁とは、石灰を主成分とする壁材を使用した外壁仕上げのことを指します。日本では古くから寺社や城、土蔵の外壁に使用されており、職人が鏝(こて)を使って塗り仕上げることで、独特の風合いを生み出します。

漆喰には、日本建築で多く使われる本漆喰、高知県の伝統技法で作られる土佐漆喰、沖縄の気候に適した琉球漆喰、西洋の教会やお城などで使われる西洋漆喰など、さまざまな種類があります。それぞれの地域や用途に応じて特徴が異なり、求めるデザインや機能によって適した種類を選ぶことが重要です。

耐用年数は一般的に100年以上と言われていますが、これは適切なメンテナンスを行った場合に限ります。定期的な手入れが必要であり、劣化を放置すると耐久性が低下する可能性があります。

漆喰外壁のメリット

漆喰外壁の最大の魅力は、高いデザイン性にあります。左官職人の手作業による独特の仕上がりは、他の外壁材では再現できない風合いを持ち、シンプルながらも高級感のある外観を演出できます。また、伝統的な和風建築だけでなく、洋風のデザインにも馴染むため、幅広い建築スタイルに対応可能です。

さらに、漆喰は調湿機能に優れており、湿気の多い時期には余分な湿気を吸収し、乾燥した時期には湿気を放出する働きを持っています。この性質により、結露やカビの発生を防ぐ効果が期待できます。また、消石灰を主成分としているため強アルカリ性であり、カビの発生を抑える特性もあります。

防火性の高さも漆喰の大きなメリットです。無機素材であるため燃えにくく、万が一の火災時にも延焼を防ぐ効果が期待できます。日本の伝統的な建築に漆喰が多用されているのは、このような安全性の高さも理由のひとつです。

漆喰外壁のデメリット

漆喰外壁の最大のデメリットは、施工にかかる時間と費用の高さです。漆喰は乾燥に時間を要するため、施工期間が長くなりがちです。

一般的に、工期は3〜4ヶ月程度とされており、これは一般的なサイディング外壁などと比較するとかなり長い期間です。また、左官職人の技術力が求められるため、施工費用も高額になりやすい傾向があります。

具体的には、1平方メートルあたり5,000〜10,000円程度の費用がかかるため、一般的な30坪の住宅での漆喰塗り替え費用は60万〜75万円とされています。

さらに、漆喰はひび割れしやすい素材です。弾力性がほとんどないため、地震や気温変化の影響でひびが入りやすく、放置すると雨漏りの原因にもなります。ひび割れが発生すると補修が必要となり、その都度メンテナンス費用が発生することになります。

また、漆喰の外壁は汚れが目立ちやすいというデメリットもあります。特に白い漆喰は雨垂れによる汚れが目立ちやすく、定期的な清掃が欠かせません。

漆喰外壁のメンテナンス方法

漆喰外壁の美しさを長持ちさせるためには、適切なメンテナンスが必要です。

軽い汚れであれば消しゴムやメラミンスポンジで落とすことができますが、しつこい汚れが付着した場合には、320番程度の細かいサンドペーパーを使って削り落とすことが推奨されています。ただし、削りすぎると外壁が劣化する恐れがあるため気をつけましょう。

ひび割れが発生した場合は、上から漆喰を塗り重ねることで補修が可能です。しかし広範囲のひび割れや剥がれがある場合には、既存の漆喰を剥がしてから再施工になる場合もあります。これは大がかりな作業となるため、費用も高額になりがちです。

また、漆喰は時間の経過とともに変色することがあり、美観を維持するためには定期的な塗り替えが求められます。特に雨や紫外線にさらされる部分は劣化しやすいため、こまめなチェックが重要です。

このように、漆喰外壁は長持ちする一方で、メンテナンスに手間と費用がかかることが分かります。

外壁カバー工法も視野に入れてみましょう!

漆喰外壁の美しさに憧れるものの、費用やメンテナンスの手間を考えると躊躇してしまう方も少なくありません。そのような場合におすすめなのが、外壁カバー工法です。

外壁カバー工法とは、既存の外壁の上から新しい外壁材を重ね張りする施工方法です。

漆喰の風合いを持つ外壁材を選ぶことで、見た目の美しさを保ちつつ、メンテナンスの負担を大幅に軽減することが可能です。施工期間は2〜4週間と比較的短く、断熱性や遮音性の向上も期待できます。さらに、耐久性の高い素材を使用することで、30年以上メンテナンス不要な外壁を実現できます。

外壁カバー工法について詳しく知りたい方は、こちらの記事も合わせてご覧ください!

外壁カバー工法の種類と特徴を解説!費用相場やメリット・デメリットもわかりやすく紹介

漆喰外壁を検討するなら、株式会社ジーワンテックまで

漆喰外壁は、その美しさや機能性の面で魅力的な選択肢ですが、施工費用の高さやメンテナンスの手間を考慮すると、決して簡単に決められるものではありません。漆喰ならではの風合いを求めつつも、より手軽に長く美しさを保ちたいと考えるなら、外壁カバー工法の検討もおすすめです。

「漆喰外壁に憧れるけれど、メンテナンスが不安……」「もっと耐久性のある外壁材を選びたい」 という方は、ぜひ一度株式会社ジーワンテックまでご相談ください。

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