高所の外壁掃除は、多くの方にとって悩みの種です。特に2階建て以上の住宅では、掃除が難しく手が届きにくい部分が汚れの温床になりがちです。
掃除費用を抑えるためにも、ご自身で外壁の掃除をする方も多いのでは無いでしょうか。
そこでこの記事では、最適な掃除方法や道具選び、注意点を徹底解説します。ぜひ最後までご覧ください!
INDEX
なぜ外壁掃除が必要なのか?
外壁掃除が必要な理由は、汚れが見た目だけでなく、建物そのものに深刻な影響を及ぼすからです。
排気ガスやホコリ、雨だれ、コケやカビが外壁に付着したまま放置すると、美観が損なわれるだけでなく、外壁材が劣化しやすくなります。特にコケやカビは根を外壁内部に張り、構造を脆弱にする「中性化現象」を引き起こすことがあります。この現象により防水層が劣化し、雨漏りの原因になる恐れもあります。
また、湿気を好む微生物の繁殖が進むと、建物全体の耐久性が低下するだけでなく、アレルギーや健康被害を引き起こすリスクもあります。汚れを放置すると、清掃費用や補修費用が割高になる可能性があるため、定期的な外壁掃除が必要です。
高所掃除の注意点
高所の外壁掃除には、いくつかの注意点があります。
まず最も重要なのは安全性の確保です。脚立や梯子を使う場面が多い高所作業では、転倒や落下のリスクが伴います。風が強い時や悪天候時の作業も安全性を確保するために避けましょう。
次に挙げられるのが道具の問題です。伸縮ブラシや通水ブラシといった高所専用の道具が必要ですが、これらはブラシの先端に十分な力を伝えにくく、使う人によっては特に頑固な汚れには対応が難しい場合があります。また、家全体が高所掃除を必要とする場合、広範囲に渡る掃除を効率的に行うのが難しいという課題もあります。特に、サッシや隅など細かい部分は作業しづらく、汚れが残りがちです。
このような理由から、高所の外壁掃除は手間とリスクが大きいため、業者への依頼を検討することもおすすめです。
人気の高所掃除用ブラシ
外壁を下から上まで掃除するには伸縮ブラシ、通水ブラシ、電動ブラシといった種類のブラシがおすすめです。それぞれの特徴やメリット・デメリットを紹介します。
伸縮ブラシ
伸縮ブラシは、高所の外壁掃除で活躍する便利な道具の一つです。伸縮ブラシは1〜6メートル程度まで柄の長さを調整できるため、地上からでも届きにくい場所の掃除を安全に行うことができます。外壁や窓、シャッターの掃除にも活用できる汎用性が特徴です。
しかし、伸縮ブラシにはいくつかの課題もあります。最大限に伸ばした場合、ブラシの先端に力が伝わりにくいため、特に頑固な汚れやコケを落とす際には効果が限定的です。
また、2階以上の高さや広範囲の掃除になると、ブラシだけでは手が回らないことが多く、脚立や梯子を併用する必要が出てきます。
このため、伸縮ブラシは特定の場面では有効ですが、すべての外壁掃除をカバーする万能な道具とは言えず、使用時には工夫が求められます。
通水ブラシ
通水ブラシは、高所の外壁掃除に適したアイテムの一つで、利便性が高いのが特徴です。
このブラシは、ホースと接続して水を流しながら使用する仕組みになっており、汚れをブラシでこすりつつ同時に洗い流すことが可能です。これにより、外壁に付着したコケやカビ、泥汚れを効率的に除去できます。また、水を出し続けることで汚れの再付着を防ぎ、作業時間を短縮できる点も魅力です。
一方で、通水ブラシにはいくつかの課題もあります。例えば、建物の構造や外壁の隅々までホースを届かせる必要があり、水道設備の位置やホースの長さが作業の制約になることがあります。また、水を使うため、周囲への水はねや植物の養生にも配慮が必要です。さらに、頑固な汚れや高所の掃除では力を十分に加えられないため、汚れが落ち切らないケースもあります。
通水ブラシは手軽で便利ですが、使用する環境や汚れの程度に応じて他の掃除道具と併用することが求められます。
電動ブラシ
電動ブラシは、高所を含む外壁掃除を効率的に行える便利なアイテムです。
この道具は回転式のブラシを搭載しており、手作業では取り除きにくい頑固な汚れや広範囲の汚れに対応できます。特に、回転式ブラシは力を均等に伝えながら汚れを落とせるため、短時間で作業を終えられるのが大きな利点です。また、電動ブラシは家庭用高圧洗浄機に接続できるタイプもあり、水を併用することで清掃効果がさらに高まります。
しかし、電動ブラシにも注意点があります。まず、機器そのものが重い場合、高所での長時間作業には負担が大きくなります。また、外壁の塗膜や素材によっては、回転ブラシの摩擦で表面を傷つける可能性があるため、外壁材に適したブラシを選ぶ必要があります。
どのブラシも便利な清掃道具ですが、汚れの程度や場所によっては、専門家に相談しましょう。
安全に外壁掃除を行う手順
外壁掃除を安全に行うには、適切な準備と手順が欠かせません。ここからは、効率的に作業を進めるための具体的な方法を詳しく解説します。
作業前の準備
外壁掃除を始める前に、安全対策を徹底しましょう。まず、ヘルメット、ゴーグル、滑り止め手袋、滑りにくい靴などの保護具を着用します。これにより、転倒や飛び散る洗剤からのリスクを軽減できます。また、作業前には天候を確認し、強風や雨の日は避けるのが基本です。さらに、脚立や梯子を使う場合は、設置面が平らで安定していることを確認し、補助者がいる状況で使用しましょう。
道具と環境の準備
必要な道具をあらかじめ揃えます。一般的には、ブラシ(伸縮や通水タイプ)、中性洗剤、散水ホース、バケツが必要です。また、植物や壁面周辺の設備が濡れる可能性がある場合は、事前に防水シートで保護します。特に通水ブラシや電動ブラシを使用する際は、水道ホースや電源コードの長さを確認し、作業中に絡まないよう配置を整えます。
水洗い
最初に、散水ホースや通水ブラシを使用して外壁全体を水洗いします。この工程で表面のホコリや砂、鳥のフンなど軽い汚れを洗い流します。水の流れは上から下へ向けて行うことで、外壁の汚れを効果的に浮かせることができます。
洗剤の塗布
中性洗剤をバケツで薄め、ブラシに染み込ませて外壁に塗布します。ここでも、作業は上から下に進めるのがポイントです。特にサッシ周りや凹凸のある部分は汚れが溜まりやすいため、重点的にブラシを動かしましょう。伸縮ブラシや通水ブラシを使用すれば、高所の作業も安全に行えます。
ブラッシング
汚れを浮かせた後、ブラシで優しくこすります。コケやカビが多い部分には、専用の苔取りスプレーや外壁洗浄剤を使用すると効果的です。ただし、ブラシが硬すぎる場合は外壁を傷める可能性があるため、外壁材に合った柔らかさのものを選びましょう。
すすぎ
汚れを落としたら、散水ホースで丁寧に洗い流します。洗剤が残ったままだと、外壁の劣化を早める原因になるため、時間をかけてしっかりとすすぐことが重要です。
仕上げと確認
作業後は外壁全体を乾燥させ、汚れの残りがないかを確認します。必要に応じて再度洗浄を行い、洗い残しを防ぎます。また、作業後の道具はすぐに清掃し、次回も安全に使用できるよう保管しましょう。
この手順を守ることで、安全かつ効果的に外壁掃除を行うことができます。特に高所作業の場合は、安全第一で無理をせず必要に応じて専門業者に依頼することも検討しましょう。
高所掃除が難しい場合の選択肢の一つ、外壁カバー工法とは?
高所掃除が難しい場合や定期的なメンテナンスの手間を軽減したい場合、外壁カバー工法もおすすめの選択肢です。外壁カバー工法は既存の外壁に新しい外壁材を重ねる方法であり、外壁掃除の負担を大幅に減らせるとされています。
外壁カバー工法の最大の利点は、汚れがつきにくく耐久性が向上することです。新しい外壁材には防水性や防汚性に優れた製品が多く、コケやカビの発生を抑える効果があります。また、既存の外壁を撤去せずに施工できるため、工事期間が短く、廃材処理の手間や費用も削減できます。さらに、断熱性や遮音性の向上も期待できるため、快適な住環境の実現にもつながります。
ただし、カバー工法には建物の構造や劣化状況による制約もあるため、事前の外壁診断が必要です。高所掃除のリスクを回避しつつ、長期的に美観と機能性を保つ選択肢として、外壁カバー工法は非常に有効です。専門業者への相談を通じて、適切なプランを検討することをおすすめします。
外壁掃除・リフォームの相談は株式会社ジーワンテックまで!
外壁掃除の手間や高所作業の安全性に不安を感じている方にこそ、外壁カバー工法をおすすめします。株式会社ジーワンテックでは、外壁カバー工法をはじめとした外壁工事を専門的に手掛けています。妥協のない工事品質と誠心誠意の対応で、お客様の住まいをより快適で美しいものにするお手伝いをいたします。経験豊富なプロによる無料診断を実施中ですので、お住まいに関するお悩みがあればお気軽にご相談ください。
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