ALC外壁の特徴やメリット・デメリットとは?最適なメンテナンス方法をプロが伝授!

ALC(Autoclaved Lightweight aerated Concrete)は、日本語で「高温高圧蒸気養生された軽量気泡コンクリート」の略称です。セメント、珪石、生石灰、アルミ粉末を原料としており、内部に無数の気泡が存在するため、一般的なコンクリートの約1/4の軽さを誇ります。

近年では、ビルや工場などの大規模建築だけでなく、戸建て住宅にも採用されるケースが増えています。その理由は、ALC外壁が持つ耐火性・耐震性・断熱性・遮音性の高さにあります。

しかし、ALC外壁には弱点もあります。本記事では、そのデメリットを理解した上で、最適なリフォーム方法について詳しく解説していきます。ぜひ最後までご覧ください!

ALC外壁のメリットとデメリット

まずはALC外壁のメリットとデメリットをそれぞれ確認していきましょう。

ALC外壁のメリット

① 軽量で耐震性が高い

ALCパネルは通常のコンクリートの1/4の軽さであり、建物全体の重量を軽減できるため、地震時の揺れを抑える効果があります。

② 耐火性が高い

主原料が無機質で構成されているため、火災時に燃えることがなく、有毒ガスも発生しません。耐火性に優れた建材として、多くの建物に採用されています。

③ 断熱性が高い

内部に形成された無数の気泡が空気の層を作り、外気の影響を受けにくくします。その結果、夏は涼しく、冬は暖かい快適な住環境を実現します。

④ 遮音性が高い

ALCパネルは音を吸収する特性があり、外部の騒音を低減。交通量の多いエリアや住宅密集地でも、快適に過ごすことができます。

⑤ 調湿性に優れている

梅雨時には湿気を吸収し、乾燥する季節には水分を放出する特性があり、結露を抑制します。

ALC外壁のデメリット

① 吸水性が高い

ALCの最大の弱点は吸水性の高さです。気泡構造のため、水を吸い込みやすく、適切な防水処理を行わないと劣化が進行してしまいます。

② つなぎ目が多い(シーリングが必須)

ALCパネルは比較的小さいサイズのため、つなぎ目が多くなります。このつなぎ目部分にはシーリング材が充填されますが、シーリング材は5~10年で劣化するため、定期的な補修が必要です。

③ メンテナンスコストがかかる

塗装やシーリング補修を定期的に行わなければならず、長期的に見るとコストがかかります。

ALC外壁のメンテナンス方法

ALC外壁を長持ちさせるためには、定期的なメンテナンスが不可欠です。特に、吸水による劣化を防ぐために、適切な対策を講じる必要があります。ここでは、ALC外壁の代表的なメンテナンス方法について詳しく解説します。

塗装による防水処理

ALC外壁には元々防水性がないため、表面を塗装することで防水機能を付与します。塗装が劣化すると、外壁が水を吸い込むようになり、膨張やひび割れの原因となるため、10~15年ごとの再塗装が推奨されます。特に、透湿性の高い塗料を選ぶことで、内部の湿気を外に逃がし、塗膜の剥がれや膨れを防ぐことができます。

シーリング(コーキング)の補修

ALCパネルのつなぎ目にはシーリング材が充填されており、これが劣化すると水の侵入を許してしまいます。シーリングが縮んだり、ひび割れたりすると、内部の鉄筋が錆びることで、外壁の剥離や欠損を引き起こす可能性があります。そのため、5~10年ごとのシーリング打ち替えが必要です。また、シーリング材は耐久性の高いものを選ぶことで、補修の頻度を減らすことができます。

ひび割れや欠損の補修

小さなひび割れであれば、補修材を使用して修復することが可能ですが、深刻な場合には部分的なパネルの交換が必要になります。特に、雨水が浸入した状態で放置すると、内部の鉄筋が腐食し、外壁の強度が低下するため、早めの対応が求められます。

目視点検と定期メンテナンス

塗装やシーリングの劣化は、目視で確認することが可能です。チョーキング(手で触ると粉がつく現象)や塗膜の剥がれ、シーリングのひび割れが見られたら、メンテナンスを検討するタイミングです。専門業者に診断を依頼することで、より正確な状態を把握し、適切な対応を取ることができます。

ALC外壁の劣化サイン

ALC外壁は適切なメンテナンスを行えば耐久性が高い外壁材ですが、劣化が進行すると吸水性の高さが原因で様々な問題が発生します。そのため、定期的に外壁の状態を確認し、早めの対応をすることが重要です。ALC外壁の主な劣化サインには、以下のようなものがあります。

塗装の劣化

ALC外壁には防水性がないため、塗装によって防水機能を確保しています。しかし、経年劣化により塗膜が劣化すると、防水機能が失われ、雨水を吸い込むようになります。塗装の劣化サインとして最も分かりやすいのは「チョーキング現象」(外壁を手で触ると白い粉が付く現象)です。この症状が見られた場合、防水機能が低下している可能性が高く、早めの再塗装が必要です。また、塗膜の剥がれや膨れも劣化のサインで、これを放置すると雨水が浸入し、外壁内部の劣化を加速させる恐れがあります。

シーリングの劣化

ALCパネルのつなぎ目にはシーリング材(コーキング)が施工されていますが、このシーリング材は紫外線や雨風の影響を受け、時間の経過とともにひび割れや剥離を起こします。また、シーリングの縮みや痩せもよく見られる劣化症状の一つです。シーリングが劣化すると、その隙間から雨水が侵入し、内部の鉄筋が錆びる原因となるため、定期的な補修が必要です。

ひび割れ・欠損

ALC外壁は吸水性が高いため、防水機能が低下すると水分を吸い込み、乾燥と膨張を繰り返すことでクラック(ひび割れ)が発生します。特に、表面の細かなひび割れを放置すると、そこから水が入り込み、内部の腐食を引き起こす可能性があります。さらに、内部の鉄筋が錆びることでパネル自体が剥離したり、欠損することもあります。小さなひび割れの段階で対処すれば、補修費用を抑えることができます。

これらの劣化サインを見逃さず、定期的に点検を行い、適切なタイミングでメンテナンスを実施することが、ALC外壁を長持ちさせるポイントです。

外壁のリフォームに迷ったら外壁カバー工法がおすすめ

ALC外壁のメンテナンスには塗装やシーリング補修がありますが、これらは一時的な対策であり、長期的には定期的な塗り替えが必要になります。そのため、外壁の維持にかかるコストが大きくなりがちです。そこで注目されるのが「外壁カバー工法」です。

外壁カバー工法とは、既存のALC外壁の上に新しい外壁材を重ね張りする方法です。この工法を採用することで、耐久性が向上し、シーリングの劣化による水の侵入を防ぐことができます。さらに、断熱材を追加することで断熱効果が向上し、省エネ性能が高まります。工期も短く、建物の構造に負担をかけずに施工できるため、コストパフォーマンスにも優れています。最も大きなメリットは、一度施工すればその後のメンテナンス負担を大幅に軽減できる点です。

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